A01班


諸石 寿朗|Toshiro MOROISHI

熊本大学 大学院生命科学研究部

Faculty of Life Sciences, Kumamoto University


研究内容

哺乳動物の発生においては、たった一つの受精卵が細胞分裂や分化を繰り返しながら細胞集団としての多様性を獲得し、協調して複雑な組織を構築していきます。この過程には個々の細胞の周辺環境への適応と淘汰が密接に関係していると考えられますが、その仕組みは未解明のままです。

本研究では、①細胞系譜追跡技術と②マウス胎仔を子宮外で培養する技術を組み合わせることにより、器官形成期の詳細な細胞動態計測を可能にします。さらに、③培養環境の変動や特定の遺伝子変異に対する胎仔の応答を調べることにより、哺乳動物の器官形成において「適応多様性」がもたらされる仕組みの解明をめざします。